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お弁当

中学3年とき毎日一緒に弁当を食べてたN君。 「俺の今日の弁当おもしろいよ、ほら」 弁当の中は豆腐が1丁。 笑ってたけど、彼はお母さんがいなく、自分で弁当を作ってたのだった。

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職場の屋上で昼休憩してたら、 空に飛行船が浮かんでた。 いまどきめずらしい。 午後休憩にまた見たくて屋上あがったら、 もう消えてた。

九月十一平凡な日のお赤飯 門前の犬と別れて秋深し 昏れてゆくギャラリー横の小守柿

幼稚園にあがる前の記憶。 祖父の家が本家で夏に法事があった。 農家だったので庭が広かった。 古い井戸があり、退屈だったぼくは、井戸に石を落として遊んでいた。 ぽちゃん、と音がするのをおもしろい。 すると、中から煙が出てきて、それは着物を着た女の人になった。 着物の女の人は 「悪さをしてはいけません」 と言った。 幼いころのことで、実際は親戚の叔母さんに叱られたのかもしれない。 ただ、そのセピア色の

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